【基本情報技術者試験】プロダクトライフサイクル

基本情報技術者試験

本記事では基本情報技術者試験に出題されるプロダクトライフサイクルについて解説しています。目次は以下の通りです。

そもそも経営戦略とは

プロダクトライフサイクルは経営戦略の一つです。
経営戦略は、組織や企業が達成したい目標やビジョンに向けて、リソースを最適に活用し、競争優位性を構築するための計画や方針です。これには、自社や競合他社などさまざまな視点や状況を分析し、適切な経営戦略を策定して実行する必要が含まれます。
また、経営戦略は3種類あり以下のような感じです。
・自社の立ち位置の分析し、それに基づく戦略立案
・顧客の要求に適したマーケティング戦略の計画
・上記2つの項目に基づいたビジネス戦略の構築
プロダクトライフサイクルは上の3項目の中でいうと2番目の項目に該当する経営戦略です。

プロダクトライフサイクルとは

プロダクトライフサイクルは、提供開始から終了に至るまでの過程を示す概念です。この理論は1950年にジョエル・ディーンによって提唱され、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つの段階で展開されます。それは製品の時系列における需要の推移を示し、一般的な下の図で表されます。

横軸が時間で縦軸が売り上げや市場規模です。

導入期

導入期は商品が市場に投入された最初の段階で、先駆的な消費者に販売されます。この時期は試供品や広告を通じて認知度を高め、市場を拡大するための投資が主な焦点であり、イニシャルコストの回収が進んでいないためキャッシュフローはマイナスです。なので利益はほとんど見込めません。

成長期

成長期は市場に投入された製品やサービスが認知され、売上が急激に伸びる段階です。商品の認知度が高まり需要が増す中、市場は活性化し、競争も激化します。これは投入した商品が市場で注目され、売上が急成長する時期です。

成熟期

成熟期は市場の成長が鈍化し、売上や利益が安定する時期です。市場ニーズが鈍化し、主要な顧客はリピーターになる傾向があります。需要の頭打ち感や競争の激化が特徴で、企業はニッチな市場を狙った戦略が重要になります。競争が激しいため品質向上やシェア獲得に注力されます。

衰退期

衰退期は最終段階で、市場の需要が減少し値引き競争が激しくなり、売上と利益が減少する時期です。なので、キーワードとしてはズバリ”撤退”です。ここではブランドの残存価値を別の製品に活用したり、市場からの撤退を判断することが重要です。投入した製品の売上と利益が徐々に減少し、需要も少なくなる段階です。

まとめ

本記事のポイントを以下にまとめます。

・プロダクトライフサイクルは、製品の提供開始から終了までの過程を示す概念
・導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つの段階

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