本記事では基本情報技術者試験にも出題される論理設計について解説しています。目次は以下の通りです。
論理設計とは
論理設計は概念データモデルをデータベースの実際の構造に合わせて変換するプロセスです。
概念データモデルを具体的なデータベースの形式に変換し、「論理データモデル」を作成します。この段階ではデータの重複の排除やフィールドのデータ型を決定するなど、安定したデータ構造を持つデータベースを設計するための具体的な手順を行います。
論理設計のデータモデル
現在ではほとんど関係データモデルといわれる表形式のデータモデルを扱っています。
正規化
論理設計では正規化という過程が行われます。
正規化とはモデル化したデータの重複や矛盾を取り除くための過程です。正規化には第1、第2、第3があります。ちなみに正規化する前のデータを非正規形と呼びます。
第1正規化
第1正規化とは同じ項目が一つのデータ内で繰り返し存在する問題を解消する過程です。これによりテーブルは非正規形から第1正規形に変わります。
第2正規化
第2正規化を知る上で、部分関数従属と完全関数従属という言葉を知る必要があります。
部分関数従属とは主キーによりそれ以外の一部の項目が決まる関係で、
完全関数従属とは主キーにより完全に項目が決まる関係のことを言います。第2正規化とはテーブルから部分関数従属を除き、別の表に移行する過程です。これによりテーブルは第1正規形から第2正規形に変わります。
第3正規化
第2正規化を知る上で、推移的関数従属という言葉を知る必要があります。
推移的関数従属とは主キー以外の項目によりそれ以外の一部の項目が決まる関係です。第3正規化とはテーブルから推移的関数従属を除き、別の表に移行する過程です。これによりテーブルは第2正規形から第3正規形に変わります。
まとめ
本記事のポイントを以下にまとめます。
・論理設計は概念データモデルをデータベースの実際の構造に合わせて変換するプロセス
・論理設計のデータモデルは関係データモデル
・正規化には第1から第3まである
コメント